2012年1月21日土曜日

秋入学

東京大学の提案から、大学の秋入学への移行が検討される機運となってきた。世界の大学の約6割が秋入学を実施している現状からすれば、今後の更なるグローバル化の進展を鑑みれば、国内の大学も国際化を一層進める必要があり、避けて通れない課題である。

実施のメリットとしては、世界の優秀な学生や教授陣との交流がしやすくなり、最先端技術等の研究が進めやすくなることが考えられる。もし実現すれば、優秀な留学生が増えるのではないかと思う。

世界一の技術立国を標榜する我が国としては、将来的にも「技術」の中心であり発信地でなくてはならない。これを維持するためには、大学の秋入学が世界標準であれば、これに合わせる方が効果的だと思う。

但し、現実的には現行の高校以下の3月卒業や、平均的な企業や官庁等の4月新卒就職という制度や慣例、社会システムとの整合をどうしていくかなど課題は非常に多い。

実現のためにはそれに合わせた社会全体の仕組みの整備が必要であり、教育制度・学校制度自体の見直しにも言及しなければならないかもしれないが、将来を見据え、「新時代の国際感覚を持った人材」を育成しやすくするためには前向きに検討すべき課題だと思う。